Category Archives: 学術大会

日本思想史学会・2019年度大会に参加!

2019年11月2日から翌日にかけて茨城大学にて行われた日本思想史学会の2019年度大会に、近代日本研究ゼミの院生が参加してきました。 一日目、クラウタウ先生がシンポジウム「中世から近世へ――16・17世紀の思想史的課題」の司会を務めました。シンポジウムでは明星大学の前田雅之先生「中世から近世へ―古典注釈の展開を通して」、愛知学院大の下川玲子先生「朱子学的理の確立――16・17世紀の思想史的意義」、國學院大の齋藤公太先生「16・17世紀における『神皇正統記』の受容と正統論の形成」の報告があり、それらに対して学習院大の兵藤裕己先生やハイデルベルグ大学のアンナ・アンドレーヴァ先生がコメントされました。出席者も多く、議論が大いに盛り上がりました。 大会二日目の11月3日に、ゼミ生の山口陽子氏および呉佩遙氏が第二部会で報告しました。山口氏「加藤咄堂と品性修養――禅による感化」に対して、平山洋先生(静岡県立大学)や大谷栄一先生(佛教大学)などから質問があり、世紀転換期の仏教者による禅と国民道徳との関係が問われました。呉氏「中国仏教史の創出――境野黄洋の支那論に関する一考察」に対しても多くの質問があり、国立民族学博物館の石原和先生は境野の叙述と内藤湖南ら同時代の「東洋」論者との関係について指摘されました。東北福祉大の前身たる曹洞宗専門支校で勉強した境野をめぐって、同大学所属の冨樫進先生からも助言があって、司会の林淳先生(愛知学院大)からも多くの指摘を頂き、二人とも今後につながる、充実した報告でした。 今回も無論、懇親会後の二次会まで話が続き、地ビールの常陸野ネストを頂きました!

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日本宗教学会・第78回学術大会に参加!

2019年9月13日から本日の15日まで帝京科学大学で開催された日本宗教学会の第78回学術大会に、近代日本研究ゼミの院生が参加および報告をしてきました。 楽星(D2)、亀山光明(D1)、山口陽子(M2)、呉佩遙(M2)、多くのゼミ生は第8部会の午前に報告して、岡田正彦先生(天理大学)、碧海寿広先生(武蔵野大学)、近藤俊太郎先生(龍谷大学)、中川剛マックス氏(愛知学院大学院生)から数多くのアドバイスやコメントを頂き、極めて貴重な機会となりました。 午後、クラウタウ先生は司会として、国際委員会特別企画の英語パネルセッション「Reconsidering the Role of Biography in the Study of Modern Japanese Buddhism」(近代日本仏教研究における伝記研究の可能性・再考)に参加しました。星野靖二先生、ステファン・グレイス先生、マイカ・アワーバック先生がそれぞれ中西午郎(1859-1930)、鈴木大拙(1870-1966)、杉本哲郎(1899-1985)について報告し、守屋友江先生とジョン・ブリーン先生がコメントしました。多くの方が集まり、議論が盛り上がりました! 大会三日目の15日に、ゼミ生は近藤俊太郎先生が企画されたパネルセッション「親鸞と日本主義の間」を聴講しました。近藤先生ご自身に加え、名和達宣氏(真宗大谷派教学研究所)、東真行氏(親鸞仏教センター)、そして内手弘太氏(龍大)の報告に対して、東京工業大の中島岳志先生が興味深いコメントされました(やはり、原理日本社の問題は大きいです!)。東氏の聖徳太子報告は特に面白く、今後の成果を期待したいです。 初めて学術大会に参加した、10月からの新しいゼミ生の高橋優香氏(吉本隆明と司馬遼太郎の宗教論研究)も、テーマの近い大澤絢子先生と直接お話ができ、いろいろと楽しかったそうです。次は茨城大での日本思想史学会ですね!

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曽根原理先生、「日本山岳修験学会賞」受賞!

国際日本研究講座で「中近世日本思想論」の科目を担当されている曽根原理先生は、2019年9月1日、山形大学で開催された第40回山寺立石寺学術大会の際、第28回(2019年度)日本山岳修験学会賞を目出度く受賞されました。 本賞は「優れた山岳信仰や修験道に関する」作品に与えられるもので、今回は信濃国戸隠山勧修院の別当に着任した乗因(1682-1739)という天台僧の思想を扱う先生の『徳川時代の異端的宗教』(岩田書院、2018年)に対して与えられました。曽根原先生、おめでとうございます!

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第27回日本近代仏教史研究会研究大会での本ゼミ生の報告

2019年6月1日に開催された第27回日本近代仏教史研究会研究大会(於東洋大学)で、本ゼミ所属の多くの院生が報告してきました。今回のシンポジウム「井上円了/哲学館/近代仏教」は、円了没後100年を記念としたもので、佛大教授の大谷栄一先生に加え、東洋大の佐藤厚先生および三浦節夫先生もご登壇されました。大谷先生の新仏教論は特に、刺激的でした。お疲れ様です! 楽星(D2) 「大陸に立つ―昭和期における大谷光瑞とアジア主義―」 亀山 光明(D1) 「念仏と戒律 ―釈雲照『十善戒法易行弁』を中心として―」 簡冠釗(D1・文学研究科日本史研究室所属) 「大正新脩大蔵経と対支文化事業―中国寄贈事業を中心に―」 山口陽子(M2) 「加藤咄堂の排耶思想 ―仏教公認教運動を背景として―」 呉佩遙(M2) 「信仰言説と雑誌『新仏教』―境野黄洋を中心として―」 ジュリオ・ナシメント(M1) 「世紀転換期における大内青巒の在家仏教観」

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