ネットワークを利用した代表的なサービスに、 電子メールとネット・ニュースがあります。 基本的には、それぞれ普通の郵便と新聞に良く似ており、 電子メールは、郵便のように特定の相手と手紙のやりとりをし、 ネット・ニュースは、新聞のように不特定多数の相手に自分の意見を発表する ものです。しかしながら、電子メールやネット・ニュースには 普通の郵便や新聞にはない優れた特徴があり、 今後、新しいメディアとして発展していくと思われます。
その他に UNIX の標準コマンドの FTP (File Transfer Protocol) はネットワー クに繋げているコンピュータ同士間のファイルの伝送によく利用されています。 また、近年 WWW (World Wide Web) というマルチメディアの代表的なサービス も急激な成長を見せ、ネットワークの情報交換としての新しい世界を作り上がりまし た。
電子メール、ネット・ニュース、FTP を利用する方法はいろいろありますが、 ここではそれぞれの代表的な利用法を勉強します。
宛先のわからない相手に手紙が出せないように、 電子メールにも宛先(アドレス)が必要になります。 通常、電子メールで用いる宛先は
名前@住所という形式をしていて、 名前に相当する部分には、 その人が利用している計算機のユーザ名(利用者名)を用い、 住所に相当する部分には、 世界中の計算機がうまく識別できるように決められた階層的な名称を用います。
例えば、この計算機室のaobaさんの宛先は
aoba@cc.mech.tohoku.ac.jpとなり、この意味は
Telnet の実行は:
FTPの実行は:
リモート・マシンがユーザーのログイン名とパスワードを受け入れれば、ファ イル転送の準備はできました。ftpはプロンプト ftp> を表示し、この先のコ マンドを待ち続けることになります。ftpはファイルを2方向に転送できます。 つまり、ローカルマシン(転送を指示する側)のファイルをリモート・ファイル へ置く (put)、 そしてリモートマシンのファイルを取り出して (get) ローカ ルマシンへ置くという転送形態があるのです。
ftp> get ソース・ファイル ディスティネーション・ファイル
ftp> put ソース・ファイル ディスティネーション・ファイル
ftpの終了は quit 或は bye コマンドです。
WWWのハイパーテキストはドキュメントページおよびページ間リンクによって 構成されています。ユーザーは「リンク」を 通じて、あるドキュメントから 別のドキュメントへネットワーク中をかけめぐるのです。
さらに、WWWは FTP や オンラインイメージ、動画の表示など異なる種類のサー ビスに対して画一化したインタフェースを提供しています。WWW の ハイパー テキストを読むものは通称 ブラウザ、代表的なのは NCSAのMosaic 、 netscape社の NetscapeとCommunicator、Microsoft 社の Internet Explorer などがあります。皆さん今使っているInfo は Netscape に必要な環境設定 を行い立ち上がっています。