当研究室では、超硬合金などの硬質材料を対象にしたシミュレーション技術の構築をめざします。これは、世界で初めての試みと考えています。モンテカルロ法を用いた組織(微構造)形成のシミュレーション、有限要素法や離散要素法を用いた熱応力、破壊等のシミュレーションを研究します。モンテカルロ法およびモンテカルロ-有限要素連成計算は我々のオリジナルソフトを使います。また、超硬合金の構成元素の3元系あるいは4元系以上の多元系の計算状態の研究も併行して行います。硬質材料における資源問題や環境問題を解決する材料設計技術開発を目指します。これの結果は、材料設計データベースとしての構築を進めます。そして、硬質材料の基礎研究を通して、人材教育、資源戦略、産学協働を実現します。