スマホdeリレーが海外進出
2016年8月2日,サン・レミジオ市(フィリピン共和国)において,一般市民参加型のワークショップを開催し,スマホdeリレーの英語版(ベータ版)を市民の方々に試用して頂きました.同市は、2013年11月のフィリピン台風の際に甚大な被害を受けており,校舎の再建など,今も復興活動が続いています.被災当時は,通信システムが使用不能となり,被災者情報の集約が困難となった経験から,災害時の情報共有を可能にする耐災害通信システムへの関心が高まっています.本ワークショップは5名の修士学生が企画・運営し,通信圏外地域における被災者情報(安否情報としての名前・顔写真等)の災害対策本部への収集を想定した形で実施されました.スマホdeリレー試用後のアンケート調査からは,災害時のみならず日常的通信手段としても需要があることが明らかとなりました.
現地での実施にあたっては(株)日本電信電話株式会社未来ねっと研究所の支援を受けました.ここに感謝申し上げます.なお,本ワークショップを通じて同市の防災・減災の取り組みに貢献したとして,同市長より感謝状を頂戴しました.