医療や福祉に役立てられるバーチャルリアリティ(VR)技術に関して研究を行っています。また、安全・快適なVRを目指し、Head Mounted Display(HMD)などを使ってVRを体験する際に生じる「VR酔い」を抑制する手法などについても研究を行っています。
身体の一部が麻痺してしまい歩行が困難な人でもペダルを漕いで進むことができる「足こぎ車いす」の走行について、バーチャルリアリティの技術を使って安全に訓練を行うための仮想走行システム(左図)を開発しています。
さらに、このシステムを使った訓練シナリオを開発し、訓練による操作技能の変化や、ペダリングが走行中の方向感覚に与える影響などを調べる実験を行っています。
仮想走行システムを使って足こぎ車いすを操作している際の下肢のモーション、クランクトルク、ペダル踏力を計測し、これらのデータから下肢の関節トルクなどを解析することで、足こぎ車いすの利用者がどのようにしてペダリングを行っているのかを調べています。
このようにして得られた結果から、利用者にとって、より使いやすい「足こぎ車いす」を開発することを目指しています。