整理作業


●遺構図面整理・製図
 遺構の図面は、現場作業の行い易さによって、縮尺などを個別に決定したり、複数枚に分割したりしています。そこで、報告書に掲載するためには、これらの図面を相応しい縮尺に変更したり、複数枚にわたる遺構図面を1枚の図面に合わせたりする作業が必要です。これらの作業では、図面をスキャナで読み込み、パソコン上で加工します。また、発掘現場においてデジタル測量した場合にも、そのデータをパソコンで加工する作業が必要です。
 
縮尺1/100の2枚の図面をスキャナで取り込み、デジタルトレース中


トレース図の完成。その他の図面と合わせて体裁を整える。

遺物整理 
1.洗浄
 遺物についている炭化物や顔料は落とさないように注意して、歯ブラシや筆で洗って土だけ落とします。もろくて壊れやすそうな場合は、保存処理します。
2.注記
 遺物の出土地点は重要な情報です。遺物の1点ごとに、出土場所のデータを極細の筆で書き込みます。 
 
3.接合
 破損して出土した遺物を本来の形に近づけるため、破片を接合します。
4.補強・修復
 石膏や樹脂などを使って、壊れやすそうな部分を補強します。全体の形も復元します。
 
5.分類・集計
 出土場所・層位、遺物の種類や特徴ごとに分類します。分類した遺物の数量を算出します。大きさや1点ごとの特徴を集計していきます。
6.実測
 報告書に掲載する遺物を選び、器形や表面の絵などを細かく計測して実測します。
 
7.トレース
 たとえ1mmでも線がずれると全く別物のような図になってしまいます。微妙な凹凸や陰影を観察しながら描き、パソコンでトレースします。
8.レイアウト
 できあがった図をレイアウトして、製本できるように原版を作ります。
9.編集
 本文などととりまとめて編集し、1冊の報告書にして入稿します。
 

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