科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究 に関する報告
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ここでは,平成27年度に採択された,科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究
課題名「バイオミネラリゼーションに倣う新材料創成−石灰鱗の制御への挑戦−」
に関する報告を掲載しています。
課題名:バイオミネラリゼーションに倣う新材料創成−石灰鱗の制御への挑戦−
課題番号:15K13823
研究期間:平成27年4月〜平成29年3月
研究組織:代表者: 祖山 均 東北大学大学院工学研究科 教授
研究目的:
構造材料となり得る,バイオミネラリゼーションに倣った新規材料の生成法の構築を目的とし
て,まず,バイオミネラリゼーションで生成された材料を材料力学的観点で評価して,マイクロ・ナノ
構造に着目してカニの甲殻のような強靭な炭酸カルシウム製材料の機械的材料特性を解明する。
次に,水垢などに見られる石灰鱗や,コンクリートの白華現象であるエフロレッセンスに着目して,
人工的な石灰化現象を活用した炭酸カルシウム製材料の創成を図り,甲殻と同等な高強度を有する
石灰鱗の生成に挑戦する。本研究では,二酸化炭素を有効利用して石灰鱗(炭酸カルシウム製材料)
を生成するとともに,石灰鱗を生体材料や機械材料,構造材料として活用すべく,局所的な石灰
化の生成を制御して,任意形状の石灰鱗の生成を目指す。
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〔雑誌論文〕 |
星野 純輝,祖山 均,レーザ照射による金属表面での炭酸カルシウム膜の作製,日本機械学会論文集,83巻,(2017),DOI:10.1299/transjsme.16-00502. |