2019/1/5-7/10 ITER Organization インターン @Saint-Paul-lès-Durance, France |
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こんにちは!
1. ITER機構での体験ITER機構は、人類初の核融合実験炉を実現しようとする世界最大級の科学プロジェクト"ITER計画"を主導する国際機関です。 ITER機構では毎年インターンシップへの参加者を募集しており、選考を経て採用されたインターン生は当機構での職務を体験することができます。詳細はこちらに記載されておりますので、興味のある方は是非。
さて、インターンシップの説明はともかく皆さん気になるのがITER機構の様子。
ITER機構は大分田舎にあるということもあり、行くのが大変。 初日はまずバッジの受け取り。写真では分かりませんがホログラムでトカマクが浮かび上がるデザイン。かなり粘って交渉したのですが、残念ながらインターン終了時に回収...。 入口のゲートをくぐった先の広場には、7極の旗とITER機構の旗が並びます。二つ空きのポールがありますが、どの国が入るのでしょうか...? 春は桜が添えられます。日本人の方が機構長であった際に植えられたものだそうです。 丁度私が来てから数か月たったところで、メインの建物の壁にはITER計画の歴史が描かれました。壮大ですね! ちなみに各国の偉人の言葉や有名なことわざ等も出現したのですが、日本代表はなんと"十人十色"。 これがオフィスからの風景。 と、自分のデスク。自分の任務はITERの電力制御系統の安定性評価、またそのためのプログラムコード作成でした。研究分野とは全く異なる分野の仕事でしたが、周りの人々・環境に恵まれて、最後まで楽しく仕事をでき、結局レポートは300ページ以上に!。少しはプロジェクトに貢献できたでしょうか...? 食堂は本当に素晴らしかった...。 毎日5種類のコーナーで日替わりの料理が振舞われます。平均して€5-7くらいでしょうか。 目の前でお肉を焼いてくれたりもします! 自分は七面鳥を頼みすぎて、最後の方はシェフに顔を見られるなり「dinde (七面鳥)?」と言われるように。 この二つが特にお気に入りで、出た時は必ず注文していました! と、マルセイユ名物ブイヤベース。 夏場は外にある席でランチをすることも。今年のフランスの夏は、BBCのトップニュースでも報じられたように記録的な熱波に襲われています。しかし、例え気温が40度を超す中でも開放感を求めてしまうのです。 ランチ後は友人や同僚の人たちとカフェでコーヒータイム。 たまに贅沢な朝ご飯をカフェで食べることも。お気に入りのスムージーとパン。 2.南フランスの魅力正直全ては語り切れないので、少しだけ南フランスの魅力をお伝えします。 ちなみにこの場所は夜はカフェテラスへと切り替わります。 同じくAixのレストランにて。ロッシーニステーキと野菜の盛り合わせ。可哀そうですがフォアグラは美味しい...(山岡氏と海原氏に説教されそうですが)。 日本人職員の方々に連れて行っていただいたウニ祭り。カキやパエリア等を皆で楽しみます。 春夏でもお構いなし。スキーにも連れて行ってもらいました! カマルグという場所では"塩"が有名です。この塩の山を目指し、自分で車を走らせ一回、ITER機構の職員の方と一回と、計二回行きました。 ちなみにこの地域には野生のフラミンゴもいます。 インターン仲間とも良く出かけました。 海の方に出かけて海岸沿いでビールを飲んだり... 渓谷でカヌーを楽しんだり。 あっ!これは忘れてはいけないですね!
3. おわりにまだITERが建設中ということもあり、ITER機構は研究者のみならず、各極間の意見をまとめたり、機器調達の計画を管理したり...、そういった普段はお目にかかれないような大きな仕事を行っている方々と出会えたことが自分にとっては非常に刺激的でした。多分野環境に身を置くということは非常に新鮮で、貴重な経験です。同時に、国際機関の性質上、職場は多国籍・多文化環境。異なる背景を持つ人との考え方・常識の違いなど、コミュニケーションの妨げとなるもの、国際プロジェクトの気難しさを感じ取れたことも非常に良い経験となりました。 国際機関で働けるなんて...高校生の時に否定されて以来そんなことは夢にも思いませんでしたね。この機会を得る動機を与えてくれた文部科学省リーディングプログラムの関係者の方々、そして後押ししてくださった先生方、ありがとうございました。 |
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