研究課題

1.生体を修復する材料の創製

2.微生物をコントロールする材料の創製

3.環境浄化材料の創製

4.環境低負荷プロセスの開発

過去の研究

技術情報2

 

 

 

 

骨形成を促進する水酸アパタイト多孔体
水熱合成法により形態が制御された水酸アパタイト結晶で構成された骨形成を促進する多孔体(人工骨)の創製に挑戦しています。

作製した水酸アパタイト多孔体(左)は柱状結晶で構成され(右)、ナノサイズ~ミクロンサイズの気孔を有するのが特徴です。

作製した水酸アパタイト多孔体を骨内に移植すると細胞の活動をコントロールし、骨組織(写真蛍光色部)を旺盛に再生していることを発見しました(長崎大学、順天堂大学との共同研究、写真提供は長崎大口腔病理・池田通教授)。


抗感染性 水酸アパタイト-繊維芽細胞増殖因子 複合皮膜
抗感染性経皮デバイスの実現に向けて、ポリマー表面での水酸アパタイトと繊維芽細胞増殖因子との複合皮膜の形成に挑戦しています(産業技術総合研究所との共同研究)。

エチレンビニルアルコールポリマー(写真)は、経皮デバイス用材料として様々な優れた特性を有していますが、生体組織との接着性は良好ではあるません。感染症の発生率低減のためには、この接着性を向上させる必要があります。

水酸アパタイト(hydroxyapatite:HA)は生体組織との接着性が良好で、繊維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor:FGF)はその名の通り組織の再生を促進します。 したがって、ポリマー上にHA-FGF複合皮膜(写真)を形成することにより、経皮デバイス使用時の感染症の発生率を格段に低減させることができるかもしれません。 実際、生体外実験や生体内実験の結果から、HA-FGF複合皮膜の有効性が示唆されています。


リン酸カルシウム多孔質球状顆粒(DDS用薬剤担体)
効率的なドラッグ デリバリー システム(drug delivery system: DDS)の実現に向けて、リン酸カルシウム多孔質球状顆粒の創製に挑戦しています。DDSは癌の新しい治療法として期待されています。薬剤を担持したキャリアーを血管に注入することで、血流によって患部へ運搬し、患部近傍の血管を塞栓します。この仕組みにより、薬剤をガン細胞に作用させるために、少量の薬剤投与で最大限の効果が得られると期待されています。 ここで重要なのが優れた薬剤担体の開発です。

作製したハイドロキシアパタイト多孔質体球状顆粒(写真)は、多数の柱状結晶粒子から構成させており、血管中での流動性と負に帯電した薬剤の吸着性に優れていると予想されます。


その他
物質に様々な特性を発現させることを目的として、結晶粒子の形態をコントロールする手法を広く研究し、新材料創製とその応用先の開拓を目指しています。