複数ドローン間の直接通信による情報転送実験に成功

2014年2月25日,東北大学青葉山キャンパス(仙台市青葉区)にて,複数ドローン間の直接通信を利用して情報を遠隔地まで転送する実験に成功しました.実験の様子はYoutubeでご覧頂けます.通信機を搭載したドローン同士が空中で直接通信を行うことで情報を転送すると同時に,ドローン自身も空中を自由自在に飛行することで,遠隔地にまでデータを中継する役割を果たします.このような技術は,通信圏外でのインターネットサービス,センサーデータの収集,動画中継など,様々なアプリケーションへの活用が期待されています.今回の実験により,(1)市販のスマートフォンに標準搭載されているWi-Fi機能を利用して100メートル以上離れた地上のスマートフォンと上空のドローンの間で直接通信が可能であること,(2)ドローンの飛行経路等を適切に制御することによってドローン間の直接通信を一時的に可能にできること,(3)ドローンの移動そのものを情報の運搬に利用することで擬似的に情報転送エリアを拡大できることが実証されました.なお,本実験ではドローンに搭載する通信機としてスマホdeリレーを搭載したスマートフォンを利用しました.
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