ウェアレス生体信号計測

 人間の生体情報を完全非接触な方式で取得する「ウェアレス生体信号計測」に関して研究を行っています。特に、ビデオカメラで得られる脈波信号(映像脈波)に注目し、これを医療や健康管理に活用するための技術開発を進めています。

 人間の皮膚をカメラで撮影して得られる映像にフィルタ処理を施すことで、心拍と同期した映像脈波信号を取り出すことが出来ます。
 私たちの研究グループでは、映像脈波から安定的に心拍数変動を取得するアルゴリズムの開発に加え、近赤外光を用いた暗所での計測、血中酸素飽和度(SpO2)や血圧などの心拍数以外の生体情報を推定する技術などの確立を目指しています。

 さらに、映像脈波を用いて日常生活の中で健康に関する情報をさりげなく計測し、継続的に記録・分析できるシステムに関して研究を行っています。
 例えば、右図のような、鏡の中に映像脈波計測の機能を組み込んだデバイス(魔法の鏡)や、生体データをクラウド環境で安全に取り扱うためのシステムなどについて開発を進めています。